リハビリテーション室へようこそ!

~当たり前に。いつも通りに。~

ビタミンって結局なんのこと!?ビタミンの種類とその役割!!

なんか体調悪いなー。肌の調子悪いなー。

とりあえずビタミン取っとけば??…ん?ビタミンってなんだっけ??

そこで今日は、そんなビタミンに関する話です。

 

f:id:PTwataru:20190804222835j:plain

 

ビタミンとはなんだ!?

ビタミンは、エネルギー源や体をつくる成分いわゆる三大栄養素ではありませんが、五大栄養素の一つとして数えられ、人が健全に成長し、健康を維持するよう調整を行っています。実は、ビタミンの必要な量はとても少ないのですが、体の中でほとんどつくることができないので、食べ物からとることが必要です。

 

ビタミンには、水に溶ける水溶性ビタミンと、油脂に溶ける脂溶性ビタミンがあり、それぞれの性質から体への取り込まれ方や代謝に特徴があります。水溶性、脂溶性合わせて13種類のビタミンがあります。

水溶性ビタミンは血液などの体液に溶け込んでいて、余分なものは尿として排出されます。このため体内の量が多くなり過ぎることはあまりないと考えられています。体内のさまざまな代謝に必要な酵素の働きを補っています。ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチン)、ビタミンCが水溶性ビタミンに当たります。

一方、脂溶性ビタミンは文字通り水に溶けない性質があり、主に脂肪組織や肝臓に貯蔵されます。身体の機能を正常に保つ働きをしていますが、摂りすぎると過剰症を起こすことがあります。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがこの脂溶性ビタミンに当たります。脂溶性ビタミンは脂分と一緒に取ると吸収されやすいです。

 

水溶性、脂溶性どちらも過剰摂取は健康の弊害となりえます。通常の食事では、過剰摂取となることは基本ありませんが、厚生労働省の発表する日本人の食事摂取基準(2015年版)というものがあります。気になる方は参考にしてみてください。

 

具体的にはどの食品から摂取できるの!?どんな役割があるの!?

では、どの食品に各ビタミンが多く含まれるのか、どのような役割があるのか見てみましょう。

水溶性ビタミン

ビタミンB1 穀類のはい芽(米ならヌカの部分)、豚肉、レバー、豆類など

ビタミンB1は、糖質からのエネルギー産生と、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします。また糖質を栄養源として使っている脳神経系の正常な働きにも関係しています。

 

ビタミンB2レバー、うなぎ、卵、納豆、乳製品、葉菜類など

ビタミンB2は、主に皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きをするビタミンで、糖質、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーにするなどの代謝を支える重要な働きをしています。活発に活動し、エネルギーをたくさん消費する人ほどビタミンB2はたくさん必要になります。

 

ビタミンB6かつお、まぐろなどの魚類、レバー、肉、バナナなど

ビタミンB6は、食品中のたんぱく質からエネルギー産生したり、筋肉や血液などがつくられたりする時に働いています。このため、たんぱく質を多くとる人ほどたくさん必要になります。また、以上のことから皮ふや粘膜の健康維持にも役立っています。

 

ビタミンB12動物性食品、かきなどの魚介類やレバーなど

ビタミンB12は、葉酸と協力して赤血球中のヘモグロビン生成を助けています。また、脳からの指令を伝える神経を正常に保つ役割もあります。

 

ナイアシンレバー、魚、肉など

ナイアシンは、糖質、脂質、たんぱく質から、細胞でエネルギーを産生する際に働く酵素を補助する不可欠な働きをします。これは皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きもすることになります。ナイアシンは不足がすすむとペラグラという欠乏症になることが知られています。

 

パントテン酸レバー、納豆、さけやいわしなどの魚介類、肉類、卵など

パントテン酸は、糖質、脂質、たんぱく質代謝とエネルギー産生に不可欠な酵素を補助する役割をしています。また、コレステロール、ホルモン、免疫抗体などの合成にも関係しています。これらのことから、皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きもしています。

 

葉酸レバーのほか、枝豆、モロヘイヤ、ほうれん草、ブロッコリー等緑黄色野菜、いちごなど

葉酸は、たんぱく質や細胞をつくる時に必要なDNAなどの核酸を合成する重要な役割があります。このため、赤血球の細胞の形成を助けたり、細胞分裂が活発である胎児の正常な発育に役立ったりするなどの大切な働きをしています。
 葉酸は、ビタミンB12と協力して血液をつくる働きがあるため、欠乏症ではビタミンB12不足の際と同様、巨赤芽球性貧血という悪性の貧血がみられます。また、妊娠初期の女性が十分な葉酸を摂取すると、胎児において神経管閉鎖障害という神経管の発育不全になるリスクを減らすことがわかっています。さらに最近では、成人において脳卒中心筋梗塞などの循環器疾患を防ぐという研究結果が多数報告されています。

 

β-カロテンにんじん、ほうれん草、ピーマン、かぼちゃなどの緑黄色野菜や、かんきつ類、スイカなどの果物

β-カロテンには、ビタミンAの作用をするという働きのほかに、有害な活性酸素から体を守る抗酸化作用や、免疫を増強する働きがあることがわかってきています。また、β-カロテン自体がどれだけ役立っているかははっきりしないものの、β-カロテンが豊富な野菜や果物を十分に摂取することによって、心疾患やある種のがんのリスクが低減することも示されています。

 

ビタミンC果物(特にかんきつ類やイチゴ)、野菜、いもなど

ビタミンCは、体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンというたんぱく質をつくるのに不可欠です。これより皮ふや粘膜の健康維持に役立ちます。また、病気などいろいろなストレスへの抵抗力を強めたり、鉄の吸収を良くしたりします。さらに、抗酸化作用もあり、有害な活性酸素から体を守る働きをすることから、動脈硬化や心疾患を予防することが期待できます。

 

脂溶性ビタミン

ビタミンAレバー、うなぎ、バター、マーガリン、チーズ、卵、緑黄色野菜など

ビタミンAは、発育を促進したり、肌の健康を維持したり、暗いところでも目が慣れて見えるようになる機能(視覚の暗順応)に関わったり、さらにのどや鼻などの粘膜に働いて細菌から体を守ったりなど、たくさんの重要な役割を持っています。

 

ビタミンD魚介類、卵類、きのこ類など

ビタミンDには、小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する働きと、それによって血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくる働きがあります。また、ビタミンDは日光でも摂取することが可能です。

 

ビタミンEナッツ類、植物油、うなぎ等魚介類、西洋かぼちゃ、アボカドなど

抗酸化作用により、体内の脂質の酸化を防いで体を守る働きがあります。この働きから、体内の細胞膜の酸化による老化や、血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化など、生活習慣病や老化と関連する疾患を予防することが期待されています。

 

ビタミンK納豆、こまつ菜、ほうれん草などの緑黄色野菜

ビタミンKは、出血した時に血液を固めて止血する因子を活性化します。また、骨の健康維持にも不可欠で、骨にあるたんぱく質を活性化し、骨の形成をうながすことも知られています。このため、ビタミンKは骨粗しょう症の治療薬としても使われています。さらに、血管(動脈)の健康にも役立っています。しかしながら、血液をサラサラにする薬(ワーファリンなど)を服用中の方は、ビタミンKは止血作用があり、反対の作用をしていまうため摂取を控えるよう注意が必要です。

 

まとめ…

ビタミンには多くの種類があり、その役割も多種多様です。しかし、普段の食事から、まんべんなく食品を摂取することで、ビタミンを摂取することは可能です。少しでも食品に気を配りながら、健康的に生活していきたいですね。では…。

 



5大栄養素!!栄養をとって丈夫な身体を作ろう!!

どうも、白米大好きwataruです。焼肉では肉より米をたくさん食べてしまいます。笑

焼肉って、ご飯の最高のおかずですよね。笑

しかし、年齢を重ねるごとに栄養って大事だなとつくづく思うわけですよ。

そこで今回は、5について簡単に話したいと思います。

f:id:PTwataru:20190802232708j:plain

 

5大栄養素ってなに!?

5大栄養素とは、『炭水化物』『タンパク質』『脂質』の3大栄養素に加え、『ビタミン』『ミネラル』の2微量元素を加えたものをいいます。

「糖質・タンパク質・脂質」は、体内でのエネルギーの生成や身体の組織(筋肉・血液・骨など)を作るために必要な栄養素であり、「ビタミン・ミネラル」は、身体の調子を整えるために必要な栄養素となっています。

f:id:PTwataru:20190802233802p:plain

 

 

炭水化物とは:

炭水化物は糖質と食物繊維の総称です。最もエネルギー源として使われやすく、からだや脳を動かす即効性の高いエネルギー源として使われます(4kcal/g)。糖質が足りなくなると、脳に必要な栄養素が届かなくなったり、足りないエネルギーを補う為にからだの筋肉や脂肪が分解されてしまいます。逆に、糖質を過剰に摂取してしまうと、エネルギーとして使われずに余り、中性脂肪に変換されて脂肪となってしまいます。一日最低100~150gは必要と言われています。

≪炭水化物の多い食品≫

ごはん、餅、パン、うどん、ソーメン、そば、ラーメン、さつま芋、じゃがいも、小麦粉、トウモロコシ など

 

タンパク質とは

たんぱく質は筋肉や内臓、髪、爪などを構成する成分で、ホルモンや酵素、免疫細胞を作る役割ももちます。たんぱく質は体内ではアミノ酸となり、他の栄養素では代用ができない要素です。

≪タンパク質の多い食品≫

肉、魚、卵、豆腐、牛乳、さつま揚げ、ハム、油揚げ など

 

脂質とは:

脂質はエネルギー源として使われたり、細胞膜や臓器、そして神経などの構成成分となったりビタミンの運搬を助けたりするなどの役割があります。また、貯蔵に最適なエネルギー源であり、脂肪酸の質により働きが異なります。その他、体温を保ったり、肌に潤いを与えたり、正常なホルモンの働きを助ける(とくに女性ホルモン)といった働きがあります。

≪脂質の多い食品≫

調理用油、バター、マヨネーズ、ごま、落花生、アーモンド など

 

ビタミンとは:

体の機能を正常に維持するために不可欠な栄養素で、血管や粘膜、皮膚、骨などの健康を保ち、新陳代謝を促す働きをしています。体内ではほとんど生産されないため、外部からの摂取が必要となります。ビタミンはエネルギー源ではないため、0kcalです。

≪ビタミンの多い食品≫

野菜、キノコ、海藻、果物 など

 

ミネラルとは:

微量ながらも体の健康維持に欠かせない栄養素で、カルシウム、鉄、ナトリウムなどの16種類の必須ミネラルがあります。ミネラルの主な働きとしては、骨・歯など体の構成成分になったり、からだの調子を整える働きがあります。ミネラルもエネルギー源ではないため、0kcalです。

≪ミネラルの多い食品≫

野菜、キノコ、海藻、果物 など

 

 

バランスのよい食事とは!?

①それぞれの食品の栄養の特徴を知り、上手に組み合わせること。

②偏食せずなんでも食べられること。

③1汁3~4菜、和食メニューを基本に。

④1日3食、できるだけ均等に食べること。

⑤プラスαはほどほどに。

栄養素のバランス的には、

炭水化物:50~60%、タンパク質:15~20%、脂質:20~25%

がいいといわれています。

 

生活のリズムは食事から!!

生活のリズムは食事がつくるといっても過言ではありません。そこで自己管理できる能力『食選力』を養うことが重要となります。

①食品のグループを知る。

②どんな栄養素の多い食品かを知る。

③同じグループの食品でも、エネルギー量は異なる(脂肪が多い・水分が多い・見かけの量)。

④1回に食べる標準的な量を知る。

⑤調理法の工夫(使い方の工夫)

 

私は、一日何kcalとればいいの??

自分に合った必要エネルギー量の把握も重要となります。

まずは、標準体重を基本に考えます。

標準体重の考え方は身長(m)²×22で計算されます。身長170cmの方で計算すると、

(1.7)²×22=63.58kgとなり、170㎝の方の標準体重は63.58kgとなります。

次に、労作別エネルギー必要量というものがあります。

簡単に言うと、デスクワークの方と、力仕事の方では必要なエネルギー量が違うということです。

・軽労作(デスクワーク・主婦など):25~30kcal

・普通の労作(立ち仕事が多い職業):30~35kcal

・重い労作(力仕事が多い職業)  :35kcal~

 

《必要エネルギー量(kcal)=労作別エネルギー必要量×標準体重》

例)170cmの理学療法士の一日必要エネルギー量

必要エネルギー量=(労作別エネルギー必要量)35kcal×(標準体重)63.58kg

        2,225.3kcal

という計算の仕方になります。皆さんはどのくらいのエネルギー量が必要でしょう。

 

まとめ…

健康と栄養は密接な関係にあります。その栄養=食事において、体重が増えるということは食べる量が多すぎる。体重が減るということは食べる量が少なすぎる。体重の変化は健康のSOSとしても役に立ちます。

なんだかんだ言うけどどうすればいいの?という方は、糖尿病食を参考に献立を検討すると、適切な栄養バランスで健康食を取ることができるのでおススメです。

実は、リハビリと栄養は二人三脚の関係にあります。“リハ栄養学”についてはまたの機会に…。では…。

 

 

あ~しみる!!口内炎について!!

どうも、口内炎に悩まされているwataruです。絶賛、痛みと格闘中。

これがまた、唇と舌の側面の二刀流。絶賛、食欲低下中。

そこで今回は、口内炎の基礎知識と、対処法について話したいと思います。

 

f:id:PTwataru:20190801223207j:plain

 

口内炎とは??

まず、一般的に言われる口内炎とは、口の中にできる炎症の総称です。

歯茎にできた場合は“歯肉炎”、舌にできた場合は“舌炎”、唇にできた場合は“口唇炎”、口角にできた場合は“口唇炎”と呼びます。

口内炎は、「アフタ性口内炎」「カタル性口内炎」「ウイルス性口内炎」「アレルギー性口内炎」など多くの種類に分類されます。

最も頻発するのがアフタ性口内炎です。次いでカタル性口内炎です。一般的に口内炎と言えばアフタ性、カタル性となります。

アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎

特徴:赤く縁取られた2~5mm程度の丸くて白い潰瘍(時に10mm程度)が、ほお・唇の内側・舌・歯ぐきなどに発生します。小さなものが2~3個群がって発生することもあります。普通は1~2週間ほどで完治し、自然に消滅してあとは残りません。

原因:いまだに解明されていないこともありますが、栄養状態の悪化(ビタミンB2の欠乏)、睡眠不足、ストレス、免疫力の低下が主な原因と言われています。

カタル性口内炎

特徴:境界が不明瞭で、唾液の量が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じたりすることもあります。また、味覚がわかりにくくなることもあります。

原因:歯ブラシによる傷、噛んでできた傷、合わない入れ歯、強制器具や歯並びが悪く粘膜に当たる場合などの外的物理刺激が原因です。

ウイルス性口内炎

単純ヘルペスウイルスや水痘帯状ヘルペスウイルスなどのウイルスが原因です。赤くただれ、びらんを生じるます。なかでもカンジダ口内炎の場合は、口の中に白いこけ状の斑点ができます。

アレルギー性口内炎

特定の食べ物や薬剤、金属などのアレルギー反応で生じます。

 

その他にも、口内炎に見えて実は口内炎ではない、病気が潜んでいる可能性もあります。腫れや痛みが強い場合や、逆に痛みが全くない場合、2週間たっても治らない場合は病院を受診するようにしましょう。

 

なんで口内炎になるの!?

 栄養不足やストレス、睡眠不足、外的物理刺激、ウイルス、アレルギーなどにより、タンパク質分解酵素の一種であるプラスミンという酵素が発生します。

これらの原因により増え続けたプラスミンによって、炎症のもととなるヒスタミンや痛みのもととなるプロスタグランジンやブラジキニンが生成され、血管を拡張します。

炎症を起こすと、血管からこれらの物質が漏れ出し、腫れや痛みが生じるようになります。

炎症が続くと、粘膜の表面がただれ、びらん様になります。

さらに炎症が続くと、ただれた部分がえぐられ、口内炎となります。

 

口内炎の予防・対処法!!

口内炎にならないためには、予防が必要となります。

栄養をしっかりとり、規則的な生活を心がけ、十分な睡眠をとり、ストレスのため過ぎに注意するようにしましょう。

栄養としては、積極的にビタミンCやビタミンB2、ビタミンB6をとるように心がけ、

お酒やたばこ、糖分の多いお菓子、刺激物はなるべく控えるように心がけましょう。

もしなってしまっい我慢できない場合は、口腔消炎薬や治療薬(トラフル)を活用しましょう。錠剤や、患部に直接貼るシールやスプレーも最近では多くなっています。

 

 まとめ…

口内炎はできやすい人とできにくい人がいます。かくいう私はよくできてしまいます。

口内炎ができると、ほんとに食欲がなくなって、ストレスもたまってしまいます。生活習慣を見直して、ストレスフリーで生活したいものです…。では…

 

 

アドラー心理学に学ぶ!!多職種共働に役立つコミュニケーションスキル!!

みなさん、アドラー心理学というものをご存知でしょうか?

最近では、著書「嫌われる勇気」で広く知られるようになりました。

誰もが、“幸せになるための心理学”です。

f:id:PTwataru:20190718000330p:plain

この心理学を提唱した「アルフレッド・アドラー氏」は、オーストリア出身の精神学者/心理学者になります。欧米では「ジークムント・フロイト氏」「カール・グスタフユング氏」と並ぶ、三大巨頭として評価されていました。

 

アドラー心理学とはいったいどんな心理学でしょうか??

要約すると、

①.人の感情・行動・症状などは、過去を原因として生み出されるという原因論ではなく、自ら定めた目的に向かって動いていくという目的論を提唱している

②.いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも、失敗の原因でもない。その人がどんな意味付けをするかにより、現在のあり方が決まる

③.人間の悩みは全て対人関係の悩みである。どんな種類の悩みであれ、そこには必ず他者の影が存在する

となります。

このように独自の理論に基づく“個人心理学“を体系化した「アルフレッド・アドラー氏」の名をとって、一般的に“アドラー心理学”と呼ばれています。

 

いろんな場面で役立つスキル!!アイメッセージとユウメッセージ!?

まず、アイメッセージ(I message)ユーメッセージ(You message)とは、アドラー心理学で使われる表現方法で、臨床心理学者、Gordonが提唱した“伝え方”のことです。

アイメッセージ

「アイ(I:私)メッセージ」とは、「私」を主語にして、自分自身がどう感じているかを素直に正直に伝える話し方であり、非難せずに伝える方法なので、相手も受け取りやすい。

自分も相手も大切にした伝え方”である。

次の手順で、自分自身がどう感じているかという思いを相手に伝える。

1.相手の言動によって(事実を描写)

2.自分が具体的にどのような影響を受けたのか(事実によって生じた影響)

3.その結果、何を感じたのか(自分の正直な心情)

 

例)病棟での歩行訓練中、患者さんがバランスを崩し、そばにいた看護師さんが助けようとしてくれましたが、転倒してしまいました。

1.先ほどは、手を差し伸べて頂いたおかげで、

2.患者さんが転倒してしまいましたが、出血や骨折などにはいりませんでした。

3.私ひとりでは、対応も遅れていたと思います。

  助けていただき、ありがとうございました。

 

いかがでしょうか?今の気持ちを整理して、素直で正直に伝えることができますね。

 

ユーメッセージ

「ユー(You:あなた)メッセージ」とは、「あなた」を主語にして、「あなたのせいで私は不快になっている」という思いを、相手を非難しながら(感情的に)伝える話し方であり、受けた相手は萎縮したりすねたり怒ったりするので、互いに嫌な思いをしてコミュニケーションがうまくいかなくなる。

相手を傷つける伝え方”である。

例)病棟での歩行訓練中、患者さんがバランスを崩し、そばにいた看護師さんが助けようとしてくれましたが、転倒してしまいました。

1.あなたが手を差し伸べるのが遅かったので、

2.患者さんが転倒してしまいました。

3.もう少し早く気づいてくれればよかったのに。

 

いかがでしょうか?あなたのせいでという表現になり、相手を傷つけてしまいますね。

 

相手と会話するときは、怒りのコントロールを大切に!!

誰かの言動によって自分が迷惑したり困ったりしたときに、腹立たしい気持ちを直接相手にぶつけても、良い結果は生まれません。まずは自分の不快な感情を落ち着いてみつめることが必要です。怒りは第二感情なので、怒りのもととなる第一感情(不安・悲しみ・心配・期待)のなかから自分の本当の気持ちを見つけ出し、言葉にしていく。例えば、「期待していたので、残念に思った」「心配でどうしたらよいか困った」「そのように言われると悲しい」などと自分の感情を言語化して伝える。

対決のアイメッセージで最も重要なことは、相手を責めずに伝えることである。怒りを抱えたまま何も言わないでいることはストレスを生み、気持ちの中で相手との溝を深めることになります。価値観が異なる相手を変えることは難しいですが、自分自身の立場や考えを相手に伝えることはできます。怒りはあくまでも自分の問題であると捉えることが、怒りをコントロールできる一歩になります

 

アイメッセージを使えるようになるために!!

自己表現には、3つのタイプがあるといわれています。

タイプ

特徴

こんな人

①非主張的

引っ込み思案、卑屈、消極的、自己否定的、依存的、他人本位、承認を期待、服従的、黙る、弁解がましい

私はOKでない、あなたはOKである。

自分よりも人を優先し、自分のことは後回しにしてしまう自分を大切にしていない人

②攻撃的

強がり、尊大、無頓着、他者否定的、操作的、自分本位、相手に指示、優越を誇る、支配的、一方的に主張する、責任転嫁

私はOKである、あなたはOKではない。

自分のことを第一に考え、人への配慮がない人

アサーティブ

正直、率直、積極的、自他尊重、自発的、自他調和、自他協力、自己選択で決める、歩み寄り、柔軟に対応する、自分の責任で行動

私はOKである、あなたもOKである。

自分のことを大切に考えるが、人への心遣いも忘れない人

アイメッセージを使うためには、この3つのうち、“③アサーティブ”であることが必要です。つまり、正直で自発的であり、自分も他人も尊重する姿勢を持ち、柔軟で責任のある行動ができる人間になることが求められます。“怒り”については先にも記しましたが、コントロールが難しい感情です。もしも自分の中に怒りの感情が沸いてきたら、「この怒りのもとになっている第一感情(不安・悲しみ・心配・期待)は何だろう?」と自信に問いかけてみることが効果的です。怒りの原因となった自分の本当の気持ちがわかれば、相手を非難せず、冷静にアイメッセージを使うことがしやすくなります。

 

まとめ…

心理学とは難しい学問です。なぜなら、人の心は読むのが難しいからです。心理学は、人を操るための学問ではなく、自分を幸せにする学問だと思います。自分のために、自分はどうかを考えると、楽しい人生がおくれるかもしれませんね。では…

 

死神の歩行速度は時速5㎞!?せまる死神の歩行速度について!!

The Grim Reaper's walk”という言葉を知っていますか?

直訳すると、“死神の歩行”という意味です。うーん、一体どういうことでしょうか。

理学療法士的に意味を紐解くと、ヒトの命は有限であり、命ある以上“死”というものが、常に隣合わせにある状態です。死神の歩行速度とは、死がどれだけ迫ってきているかということになります。つまり、死神の歩行速度に追いつかれなければ、ヒトは死なない。追いつかれたときに死んでしまう。ということです。

 

f:id:PTwataru:20190715101541p:plain 

 

死神の歩行速度の最高記録は!?

2011年の調査(海外)で、死神の歩行速度が具体的に検出されています。その歩行速度より早く歩ければ死なないということになります。

 

1705名の70歳以上における平均59.3か月に及ぶ追跡調査によると、

・0.82m/s(時速3㎞)で歩ける人は1.23倍死亡率が低下

・1.36m/s(時速5㎞)で歩ける人で死亡した人はいない

・歩行速度低下は入院リスク、介護リスク、転倒の予測因子になる。

・歩行速度は永続的な認知障害発生の予防因子になる。

・有害事象が起こる前に、歩行障害(速度低下)が起こる。

 

つまり、死神の歩行速度は、トップランナーでも1.36m/s(時速5km)ということになります。この速度を指標の一つとし、歩行速度に注意するようにしましょう。

 

理学療法士に求められる歩行再建とリハビリテーション!!

歩行困難となっている方は、世の中にはたくさんいます。病院やデイケア、予防教室等に通われている方は、理学療法士から適切な歩行指導がされていると思います。

しかし、現状の問題として、ちょっとは歩けるから指導は受けなくていいという考えや、歩き方の指導不足により、効果的な歩行改善のためのトレーニングが行われていないのが実情です。

歩き方の悪化と不活動により、歩行機能の低下を起こし、易疲労性や転倒リスクの増加、活動量の低下及び廃用症候群を引き起こします。そうすると、負のスパイラルに陥り、重症化や転倒リスクの増加につながってしまいます。

そこで、達成すべき目標として、理学療法士による歩行再建が必要であり、歩行トレーニングをより専門的に行うことで歩行機能の改善を図り、社会参加の促進を図ることが重要となっています。

 

まとめ…

ヒトそれぞれに死神が付いており、その死神の歩行速度には個体差があります。また、ヒトは多くの重り(合併症)を持っていると持っているだけ、速度がガクンと落ちてしまい、死神に追いつかれやすくなってしまいます。歩行は、全身的な“健康”に直接影響し、速く歩ける方が死ににくいということになります。死神に追いつかれないよう、普段の生活から改善していけるといいですね。では…

 

血圧について!!高血圧に注意せよ!?運動療法のススメ!!

皆さん、普段から『血圧』という言葉をよく耳にしますよね。しかし、血圧とはなにかをしっかり知っている人は意外と少ないと思います。

そこで今回は、血圧とは何か、高血圧とは何か、高血圧を防ぐための運動療法を簡単に解説したいと思います。

f:id:PTwataru:20190704232544j:plain

 

血圧が大事とは言うけれど…、そもそも血圧って何!?

血圧とは、血管内の圧力のことです。つまり、心臓のポンプ作用により送り出される血液の押す力のことです。押す力が強いと血圧が高い、弱いと血圧が低いというわけです。そのままです。はい。

一般的に血圧は、上腕動脈で測定します。腕の関節のところでボコッと出ている動脈です。血圧=収縮期血圧systolic blood pressure)/拡張期血圧diastolic blood pressure

医療現場では、血圧のことをBP、収縮期血圧のことをsBP、拡張期血圧のことをdBPと表記したりします。

収縮期血圧とは、血液を押し出すときの最も高い血圧のことであり、

拡張期血圧とは、血管が拡張して血液の流れが緩やかなときの最も低い血圧のことです。

f:id:PTwataru:20190704233030p:plain

 

血圧を決める主な要因として、心拍出量、末梢血管抵抗、循環血液量、血液の粘着度、大動脈の弾力があげられます。

また、血圧は一定ではなく、その時の食事や運動、ストレス、気温の変化など様々な要因でも変化し、自律神経の活動とも深い関係があります。

 

血圧の正常値とは!?はたまた異常値とは!?(収縮期血圧拡張期血圧

血圧の正常値は、120~139/80~89mmHgとされています。

至適血圧(循環器病リスクが最も低い血圧)は、120未満/80未満mmHgとされています。

高血圧症の診断基準値は、140以上/90以上mmHgとされています。

また、正常値の中でも高めであったり、高血圧の中でも重症度があったりと細かく分類がされています。

 

f:id:PTwataru:20190704232807p:plain

ちなみに、メタボリックシンドロームの診断基準による血圧の項目は、

130mmHg以上/85mmHg以上となっており、高血圧症の診断基準における正常高値の状態も含まれます。

 

高血圧症とはなにか!?

高血圧症とは、血管の中を流れる血液の圧力が強くなり続けている状態です。進行すると血管壁の弾力性やしなやかさが失われ、また血管壁に傷が生じて、その傷にLDLコレステロールになどが沈着すると動脈硬化が促進されます。

高血圧症の95%は原因を特定できない本態性高血圧であり、その背景には遺伝的体質に塩分の過剰摂取・肥満・飲酒・その他の生活習慣要因などが複合的に重なっていると考えられ、メタボリックシンドロームとも関係の深いものです。残りの5%は特定の病気が原因となって引き起こされる高血圧で、二次性高血圧と呼ばれます。睡眠時無呼吸症候群でも高血圧を合併します。

 

高血圧を防ぐには!!

厚生労働省の公表によると、高血圧を防ぐための降圧治療(血圧を下げる治療)には、生活習慣の修正、降圧薬治療があげられています。生活習慣の修正は、①食塩摂取量の制限②野菜や果物の摂取の促進飽和脂肪酸や総脂肪摂取量の制限④体重減少(肥満の場合)⑤運動・身体活動量の増加⑥アルコール摂取量の制限⑦禁煙(受動喫煙の防止も含む)とされています。

運動療法は血管内皮機能を改善し、降圧効果が得られ、高血圧症を改善するといわれています。運動療法には以下のような運動種目・時間・強度・頻度が一般的に推奨されています。

◎運動種目
ウォーキング(速歩)・軽いジョギング・水中運動・自転車・その他レクリエーションスポーツなどの有酸素運動
◎運動頻度・時間
定期的に(できれば毎日)、30分以上の運動を目標とする。また10分以上の運動であれば合計して1日30分以上としてもよい。
◎運動強度
低・中強度の運動は収縮期血圧の上昇はわずかであるのに対して、高強度の運動は血圧上昇が著明であるため、中等度「ややきつい」と感じる程度の運動強度(心拍数が100-120拍/分、最大酸素摂取量の50%程度)。また上記のような運動を急に実施するのは身体に与える負担が大きいため、掃除・洗車・子供と遊ぶ・自転車で買い物に行くなどの生活活動のなかで身体活動量を増やすことからはじめてもよい

さらに運動療法は、1週間あたりの総運動時間あるいは総消費カロリーで設定することが適当であるといわれています。例えば1回の運動時間を長く設定し1週間の運動回数を減らすか、運動強度を低く設定し1週間の運動回数を増やすなどの設定を個人に合わせて考えることができます。

 

まとめ…

全身に張り巡らされる血管。そしてその中を通る血液。お互いが協力しあいながら血圧というものが管理されています。これから暑い夏、塩分が欲しくなくことが多いと思います。塩分は、非常に重要な養分です。しかし、取りすぎは禁物。高血圧の最大の原因は塩分ともいわれるくらいです。適切な食生活と運動習慣に注意して暑い夏を乗り切りたいですね。では…

 

重要なのはラポール形成!!理学療法士による患者さんの介入の仕方!!

 

』という言葉があるように、患者さんも理学療法士も十人十色です。

そこで今回は、普段の私がどのように患者さんに介入しているのかを簡単に紹介したいと思います。

あくまで、独自の視点ですので参考程度に読んでもらえると幸いです。 

 

f:id:PTwataru:20190629115830j:plain

 

 

ラポール形成とはなにか!?そもそもラポールとは??

人と人とを繋ぐ信頼ラポール。患者さんとの関係を築くうえで一番といってもいいほど重要なものです。

ラポールとは、フランス語でという意味があります。

また、もともと心理学用語であり、安心感、好感、そして信頼性といったいろいろな意味合いをもつ言葉です。簡単に言うと、相手との良好な関係性のことです。

 人と人が心を通わせるには、架け橋がないといけないですよね。

その架け橋をわたるのは言葉であり、表情であり、声であり、態度であり、においであり、…つまり『五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)』です。

ラポール形成の仕方は、個人個人ですが、傾聴というものが大事になります。

 

理学療法士とその他医療スタッフとの違い!!

理学療法士『人』と接する職業です。接する時間は患者さんそれぞれで違うのですが、おおよそ20分~60分程度です。

医療現場のほかの職種のスタッフは、実はそこまで長い時間、患者さんに接することができないのです(連続で接している時間と思ってください)。お医者さんや看護師さんは、患者さんと長時間一緒にいることができず、単発的な対応になってしまうケースが多いです。

何が言いたいかというと、理学療法士は問診に時間をかけることができ、その患者さんのことをより深く聴くことができる。患者さんの癖(病気や性格)をいち早く見つけることができ、うまく対応ができる。つまり信頼関係を築きやすい(ラポール形成しやすい)ということです。

 

もちろん患者さんも理学療法士も人間ですので、性格が合う・合わないがあって当然です。しかし、信頼関係をうまく築けなければ、今後の治療成果にも大きく影響がでてしまいます。そしてその逆もまたしかりです。

 

患者さんと初めて接するときに考えることは!?

まず、人との付き合いで一番大事なのは、ファーストコンタクトです。初めてその人に会った時の印象は強く記憶にのこります。その『人』が『患者さん』であった場合、例えば容姿はもちろんですが、表情や身振り手振り、目線の使い方や立ち振る舞いなど、『患者さん』は、無意識にスタッフを評価しています。特に理学療法士は、身体に触れる職業ですので、この理学療法士は信頼できるのか、知識はどの程度あるのか、私を良くしてくれるのか。と数多くの思考をめぐらせると思います。

 

介入する前にしてほしいこと!!

介入する前に、まずカルテをみて情報収集をしてください。このときできるだけ多くの情報を収集します。今回の疾患のことから、既往歴や家族構成、どこの出身か、画像や血液データ・内服状況など。本人の主張や、どうでもよさそうなことなどから、頭の中で患者像を簡易的に作り、カルテから視る患者評価を行います。

コミュニケーションのテクニックの一つに、『類似性の法則』を使用したものがあります。

例えば、出身が一緒であったり、名前が一緒であったり、誕生日が一緒であったり、

共通点(共通してできる会話)があれば、その患者さんとの距離は一気に近づきます。人は、共通していることがあると信頼感や安心感を持ちやすい性があります。

カルテからそれを見出すことができれば、さりげない会話から共通点の話へもっていきましょう。

 

 

カルテはしっかり見た!!いよいよファーストコンタクト!!

カルテから十分に情報収集をした後は、いよいよ患者さんに挨拶に行きます。ここで、ファーストコンタクトをとり頭の中で作った患者像と実際に診た患者像を統合していきます。この時に必要なことは、会話の中で自分が持っているカルテから得た情報はこちらから下手に話さない。ということです。あくまで、患者さんから話を聞き出し、しゃべっていただくということが大事です。つまり、相手の気持ち良いように話してもらう。傾聴です。初めて会う医療スタッフが自分の情報をたくさん知っててベラベラ話して来たら怖いですよね?そういうことです。

患者さんにしゃべってもらった情報が、カルテ上の情報と一致しているか、カルテに載っているのに話してくれないことがあるか、またカルテに載ってはいないけど話してくれることがあるか。そこで、自分に対しての評価を行います。

患者さんが、気づいたらたくさん話していた。という環境を作り出せれば最高です。

その環境を作るには、理学療法士の表情や声掛け、声のトーンや抑揚が重要になります。

 

では、どうやって患者さんの心をつかむか!?

患者さんから信頼されるためには、まず寄り添うこと。患者さんはただでさえ不安いっぱいで入院されています。患者さんの意見を可能な限り尊重し、傾聴を行うことが重要です。また、患者さんの言った言葉をそのまま繰り返すことや、話し方を合わせること、共通の会話をすること、自分の失敗談などを話すことで安心感を生み距離を縮めることがきます。ラポールがある程度形成されたら、患者さんの訴えの中から、目標やゴールを提案し、その反応を見ながら、こちらがリードしていくことが重要となります。ラポール形成されている患者さんは、リハビリへの取り組みもより意欲的になり、理学療法効果も出やすくなります。

 

まとめ…

ラポール形成するのはなかなか難しいです。特に、入院中の患者さんはいろんな悩みや不安を抱え、情緒不安定になっている方も少なくありません。また、せっかく築いたラポールも、軽はずみな言葉で一気に崩してしまうこともあります。軽い言葉も鋭いナイフ』に気を付けて、よりよい関係性を築き、効果的な理学療法を提供していきたいものです。では…