歳をとったら筋肉痛が遅れてくるのは嘘!?筋肉痛の秘密!!
どうも、絶賛筋肉痛のwataruです。昔から、歳をとったら筋肉痛が遅れてくるとはよく言うのもですが、実はそれは大きな間違いなんです。
おじさま方は「大人になったら筋肉ツーじゃなく筋肉スリーだなー!!わっはっは。」
とギャグをよくかましますよね(私の家庭だけでしょうか?笑)。
夏休みも終わり、運動会がやってきます。かっこいいパパ・ママ・じーじ・ばーばであるために、筋肉痛の正しい知識を身につけましょう。
そもそも、筋肉痛ってなに??
元来、筋肉痛は運動した後の疲労物質である乳酸が原因とされてきましたが、最近の研究によると乳酸と筋肉痛には直接的な因果関係がないことがわかっています。
では、筋肉痛とは何でしょうか。
1つ目は、運動することにより筋肉の筋線維や結合組織に負荷がかかり、微細な損傷を繰り返すことで生じます。
2つ目は、筋肉が損傷した後、修復するときに起る炎症で痛みが生じます。傷ついた筋線維は一度分解されその部分に新しい線維が作られますが、その分解の際に痛みが生じます。
つまり、筋肉痛は筋肉の損傷及び炎症反応で生じるということです。
筋肉痛のメカニズムは!?
筋肉の損傷で痛みが生じるとは言いましたが、実は運動した際に微細損傷を起こす筋線維には神経組織がありません。つまり痛みを感じないんです。では、なぜ運動すると筋肉痛を起こすのでしょうか。
運動した際に筋線維が損傷すると、筋線維を修復するために血管が拡張し、白血球やリンパ球などが集結します。そうすると、細胞を分解し新たな細胞を生成するための炎症メディエーターである、発痛物質(ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミンなど)、プロスタノイド(プロスタグランジンなど)、サイトカイン(インターロイキン、TNFなど)が生成され、これらの物資を、痛みの受容器(侵害受容器)であるポリモーダル受容器が感知し痛みを感じます。
では、なぜ年齢を重ねると遅く筋肉痛がくるように感じるのか!?
それは、ズバリ、“普段からの運動不足”、“不慣れな運動”です!!
普段運動をしている人は、筋肉の栄養を行う毛細血管が発達し、血液量が多くなります。筋肉へ負荷がかかり、筋肉量も多いため耐久性が上昇します。
また、前述しましたが、筋線維自体には神経組織がないため、痛みを感じるのは筋膜に刺激が達してからということになります。普段から運動している人は、血液量が多いため、即座に筋損傷→筋修復の過程が進み、すぐに痛み刺激が侵害受容器に達しますが、普段運動していない人は血液量が少ないため、侵害受容器に達するには時間がかかってしまうということです。これがいわゆる遅発性筋肉痛と言われる、遅れてやってくる筋肉痛の正体です。
筋肉痛を予防するには??
筋肉痛を予防するには、まず運動。普段から有酸素運動やレジスタンス運動で筋肉の基礎を作っておくことをお勧めします。レジスタンストレーニングとは、有酸素運動とは違い、いわゆる腕立て伏せやスクワット、ダンベルを使用した筋力トレーニングのことです。これらを組み合わせることで、全身循環・血行の改善も期待できます。
また、運動前のストレッチ(ゆっくりと動きながらのストレッチがより効果的です)、十分な睡眠、栄養管理などもお勧めです。
筋肉痛になってしまったら??
どんなに普段運動していても、筋肉痛はどうしても起こる可能性があります。まずは、頑張ってくれた筋肉をいたわりましょう。
血行の促進をすることで、筋損傷後の修復を促進することが可能です。軽いストレッチやリラクゼーション、栄養・休養を十分にとることでより早い回復が可能となります。また、炎症反応が強く熱感などの所見が見られるときは、局部のアイシングや圧迫、挙上などをする(RICE処置)ことも重要です。
まとめ…
歳をとったら2~3日したら筋肉痛がくるなんてもう言えなくなりましたね。笑
かっこいい大人になるためにも、普段からの運動が重要ですね。
これを機に運動を始めてみるのもいいかもしれませんね。では…